カマキリ

カマキリが家の前の道路で危なっかしくノコノコと歩いていました。

カマキリは、私が子供の頃に大好きだったということもあり、車に引かれてもらっては困ると、拾って一時的に家の中に保護しました。

カマキリをよく見ると、羽がボロボロでお腹は大きく膨らんでおりました。

その姿から、ひょっとするとこのカマキリはこれまで幾度か危険な場面に遭遇しながらも何とか大事な卵をお腹に抱えて生き抜いてきたのだろうか、というように思いが巡り、改めて拾ってよかった、とつくづく実感。

カマキリを観察する私に対して、頭をクルっと回し、まるで“なんだ？”というように、小さな黒目（？)でじっとこちらを睨みます（笑)。

そんな強気といいますか、逃げることを知らない勇敢なカマキリが私は愛らしく感じ、大好きです。しばらく身体にのせて遊んでおりました（笑)。

他の多くの昆虫と違い、敏感でワイルド、常に何かを考えているような知的（？)な姿…肉食として、生き抜くために丁寧に計算されたかのような大きな目と三角形の頭と強靭なカマ、くびれた胸部にドレスを纏ったようなお腹…色んな意味でスマートで、一風変わっているカマキリは幼少期と変わらず私の心を惹くものがありました。

観察後は産卵も近いだろうと思われましたので、自然へと戻しました。

今はどうか無事に卵を産みますように、 もう無防備に道路に出ませんように（笑)、と祈り続けるのみです。

スタッフＲ

 

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